「より多くの企業が,企業目標を達成するためにリモートのプログラミング,ビジネス・プロセシング・リソースを利用するようになっている」,などとする調査結果を米Giga Information Groupが米国時間2月27日に発表した。この傾向は,オフショアの外注業者に需要に対応しようとする圧力を与えることが予測される。

 「企業は最大のビジネス価値を引き出すために,グローバルなアウトソーシングに関する最新の傾向を理解する必要がある。企業は,どのように目的にアプローチするかを理解せずに,早急にオフショアやニアショアのアウトソーシング関係に突入すべきではない」(同社副社長のStephanie Moore氏)

 調査によって,同氏が確認したグローバルまたはオフショアのアウトソーシングの展開に影響を与える要素は次の通り。

・企業のコスト削減と競争力保持の必要性
・企業のソフトウエア管理と開発努力の品質向上の必要性
・コスト,品質,市場への製品投入などオフショア・アウトソーシングによる価値の受け入れと理解力の高まり
・Global 1000企業における,各自のIT機能が地理的にコストが低い地域によってサポートされているという認識とこの傾向が将来的に高まることに対する理解
・多くのオフショア企業がオフショアのアウトソーシング関係におけるリスクを緩和させてきた
・オフショアのITサービス企業は成熟し始めており,価値と安全性をサポートする適切な顧客リファレンスも獲得している

 「これらの要因により,競争が激化し,多くのプレイヤに圧力がかかるだろう。インドTCSやWiproなどが達成した品質/費用比率と同様のレベルを,IBM Global Services(IGS),Accenture,その他のグローバル・プレイヤに到達するため,インドのオフショア業界は,この先2年間に危機に直面することになるだろう。ビジネス・プロセスのアウトソーシングもグローバルなプレイヤが提供するようになるので救世主にはならないだろう」(同社)

 同時に,比率が業界を通じた基準となれば,インハウスのITオペレーションの維持はより減少することが予測される。

 その他の2003年におけるアウトソーシングに関わる傾向の予測は次の通り。

・米国をベースとするIBM,CSC,EDSといったアウトソーシング企業は,インド・ベンダーのオフショア価格を下回る価格を提供するようになる

・1カ国の予備労働力(インド)に依存が強い企業は,リスクの多様化を図るようになる

・北米企業にとって,メキシコが強力なニアショアのアウトソーシングとして出現する

・大規模なトップティアのアウトソーシング企業は引き続き生き残り,多くが業界の成長率を達成または上回るが,小規模で新しいインドのベンダーは生き残りに苦境が強いられる

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