ドイツのSiemens AGの子会社Siemens Information and Communication Networksの1部門であるEnterprise Networksは,「HiPath Trading」のバージョン2.1を現地時間3月5日に発表した。

 フィナンシャル・トレーダは,標準的なPCを介してトレーディング,マーケット予測,資産管理,電子メール,ボイスメール,ファクシミリ,顧客関係管理,テレフォニといったアプリケーションを組み合わせて,単一のインタフェースにまとめることができる。また,ニュース配信などリアルタイムなメディア・ストリームの統合も可能なため,トレーダの情報フローを強化するとともにクライアントとの関係維持を支援するオールインワン型のソリューションとなっている。

 同ソリューションの主な特徴は,フリー・シーティング。これにより,トレーダは完全に分散されたシステムで迅速に席を変更でき,どこからでもログインできる。そのため,取引所で必要が生じた場合に,その場限りのチームを形成して迅速に新しいプロジェクトを開始できる。

 「今日のトレーディング業界では,統合と相互運用性が重視される。フィナンシャル・コミュニティは,迅速な情報分析と即座の意志決定に依存している。同製品により,最も重要なトレーディングとクライアントの情報をまさに指先で操作することができるようになる」(同社)

 テレフォニとビジネス・アプリケーションの統合は,IPとTDM(時分割多重)技術の組み合わせで実現する。これらインタフェースとTAPI(Telephony API)プロトコルのサポートにより,HiPath Tradingをネットワーク・インフラに統合可能になっている。

 単一のHiPath Tradingシステムは,同時に480人のトレーダに対応する。HiPath 4000システム上に複数のHiPath Tradingシステムを配備することにより,より多くのトレーダにも対応可能。

 同社のトレーディング技術は,世界の400を越える銀行,4万人を越えるユーザーが利用している。「HiPath Trading」のバージョン2.1は,米国において2003年第2四半期にリリースが予測されている。

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