フィンランドのNokia社と中国のBeijing Just Top Network Communications社は,北京市当局の共有Digital Professional Mobile Radio(PMR)通信ネットワークの第1フェーズの構築を行うことで正式に契約した。両社が現地時間4月1日に発表した。同ネットワークには,Nokia社のTETRAシステムとIPバックボーンが使われる。同共有ネットワークは,同年における北京市当局のトップ60のプロジェクトの1つに入っている。

 同共有ネットワークは,「Digital Beijing」「Digital Olympic」プログラムに必要とされる通信とともに,同市の緊急救助システムに利用される。同市と近郊地域,2008年オリンピック・ゲームが開催されるエリアにシームレスにサービスの提供が可能になる。

 「『Digital Beijing』,『Digital Olympics』に貢献できることを誇りに思う。北京市の共有ネットワークにより,中国政府は,2008年オリンピック・ゲームに向けた通信サービスの配信の目標を実現可能になる。同ネットワークは,オリンピック委員会の要件を完全に満たしている」(Nokia Networks China副社長のDavid Ho氏)

 契約のもと,同市当局のネットワークは,Nokia社のTETRA IP技術を採用する。同社は,最新のTETRAスイッチング機器「Nokia DXTip」,基地局,配信局を提供する。また,実装,試運転,プロジェクト管理を行う「Network Deployment Package」,ネットワーク配備後の管理を行うNokia技術サポート・パッケージ,職員の能力開発を支援するトレーニング・サービス・パッケージも提供する。

 同ネットワークは,中国において最大かつもっとも高度なデジタル・トラッキング通信ネットワークとなる。「Integrated Emergency Response Service」として,北京におけるその他の重要なプロジェクトの情報配信,無線通信の両方に利用される重要なプラットフォームにもなる。また,同市の行政組織で一般的なデータ・プラットフォームにもなり,VPN機能により,それぞれの組織向けのVPN構築もできる。

 同システムは,2003年後半に実装が予定されている。最初の構築フェーズでは,5万人の購読者をサポートする。2004年前半には,北京市メトロポリタン地域を完全に網羅する計画。15万~20万の購読者をサポートするようになる第2フェーズは,2006年までに完了する予定。

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