米IDCが米国時間4月7日に,サービス・プロバイダ市場に関する調査結果を発表した。それによると,2002年に2340億ドル規模だった同市場は,2007年に約5300億ドル規模に拡大する見込みだ。2002~2007年の年平均成長率は17%を上回る。
この調査で対象としたサービス・プロバイダには,ビジネス・サービス・プロバイダ,コンテンツ・サービス・プロバイダ,アプリケーション・サービス・プロバイダ,システム・インフラ・サービス・プロバイダ,ネットワーク・サービス・プロバイダが含まれる。
「2002年のサービス・プロバイダ市場は,景気低迷や企業会計スキャンダルにより苦難を強いられたが,顧客はサービス・プロバイダを利用することでもたらされる利益と発展を再び求め始めている」(IDC,xSPプログラム担当マネージャのLaurie A. Seymour氏)
一部のサービス・プロバイダは,2002年下旬から2003年初頭にかけて顧客の関心が高まりつつあると述べている。「サービス・プロバイダは引き続き成長し,サービス提供の主要な手段となる。また,『規模の経済』がカギとなるサービス・プロバイダ市場では,整理統合が進むとみる」(IDC)
サービス・プロバイダは,強い指導力や安定した財政のほか,適切な戦略的プランを顧客や提携企業に示すべきだ,とIDCは指摘する。「予算の引き締めが強まるほど,顧客関係を尊重したビジネスに注目が集まる」(IDC)
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