米E InkとオランダのRoyal Philips Electronicsは,両社が共同で開発する電子ペーパー・ディスプレイの最新プロトタイプを,まもなく開催されるディスプレイの展示会/シンポジウム 「Society for Information Display Exposition and Symposium」で展示すると発表した。

 同プロトタイプは,両社の顧客である大手企業のために開発したもの。画素密度はこれまでのプロトタイプを大幅に上回る160ppiとし,商用部品を用いている。「E Ink社の電子インク技術と,Philips社のTFTバックプレーンおよびドライバ電子技術の向上によって実現した」(両社)とする。

 プロトタイプは現在,Philips社が設計したデュアル・ディスプレイ電子リーダー・ケースに格納されているが,最終的な製品の形状や機能は,発注元の企業が決定する。「2004年初めには,発注企業向けに電子インク・モジュールの大量生産が可能となり,その後年内には商用製品を広く提供できる見通しだ」(E Ink社副社長兼ジェネラル・マネージャのDan Button氏)

 電子ペーパー・ディスプレイは,「読みやすさ,薄さ,低消費電力という点で優れているのが特徴」(E Ink社)。E Ink社とPhilips社は2001年2月から戦略的提携関係を結び,電子ペーパー・ディスプレイの共同開発を行っている。

 Philips社New Displays Business Development部門担当ジェネラル・マネージャのJim Veninger氏は,「両社独自の技術を実際的なディスプレイに統合した初の試みで,我々の共同作業の重要なマイルストーンになる」と述べている。

 なお、Society for Information Display Exposition and Symposiumは5月20日~22日にメリーランド州ボルティモアで開催される。E Ink社のブース番号は1014,Philips社のブース番号は414。

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