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 アンチウイルス・ソフトウエアの研究開発を手がける米Eset Softwareが米国時間5月19日に,米Microsoftのサポート・メールを装うワーム「Win32/Sobig.B」(別称「Win32/Palyh.A」)について警告を発した。

 Win32/Sobig.Bは大量に電子メールを送信するワーム。感染した電子メールの発信元アドレスが「support@microsoft.com」となっており,Microsoft社のサポートから送られてきたように見せかけている。電子メールには「.PIF」あるいは「.PI」の拡張子を持つファイルが添付されている。添付ファイルを実行すると,ワームは「.DBX」「.HTM」「.HTML」「.TXT」「.WAB」「.EML」の拡張子が付いたすべてのファイルを探し,見つけ出したすべての電子メール・アドレスに自身の複製を送りつける。また,LAN経由でアクセス可能な他のシステムのスタートアップ・フォルダに自身の複製を作成する。

 Win32/Sobig.Bは自動アップデート機能を備えているため,ワーム作成者が機能を変更できる仕組みになっている。なお同ワームは,5月31日に沈静化する。

 Eset Software社CTOのMiroslav Trnka氏は,「初めは感染数が少なかったものの,発信元アドレスがsupport@microsoft.comとなっているため,多くのユーザーがだまされる可能性がある。ユーザーはできる限り早くアンチウイルス・ソフトウエアのアップデートを行うべきだ」と述べた。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,Win32/Sobig.Bは最初にオランダから発信されている。しかし,19日の早朝に送信された感染メールの60%以上は英国が発信元となっており,「現在,英国が最も被害が大きい」(英MessageLabsウイルス・アナリストのMark Toshak氏)という。

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