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 スウェーデンのMySQL ABがドイツのSAP AGと技術/クロス・ライセンシング提携を結んだと,米国時間5月27日に発表した。これにより両社は,大中企業向けオープン・ソース・データベースを共同開発する。

 MySQL社とSAP社は,それぞれ「MySQL」と「SAP DB」というオープン・ソース・データベースを開発している。いずれのデータベースもGNU General Public License(GPL)のもとで公開されており,誰でも無料でソース・コードの閲覧/改変/再配布できる。

 この提携により,SAP社はMySQL社を「Global Technology Partner」に指定し,SAP DBの商用利用権を与える。これを受けMySQL社はSAP DBの名称を変更して,GPLに従って無償配布する。またMySQL社は,SAP DBの再販を計画しているなど理由でオープン・ソース化を望まない企業に対し,SAP DBの商用ライセンスを提供する予定という。

 今後MySQL社が提供するオープン・ソース・データベースは,以下の3種類。

・MySQL Classic:WWWサイト/ロギング/組込み用のデータベースで,高速な読出し/書込み処理と小さなオーバヘッドが特徴という

・MySQL Pro:トランザクションに対応可能な高性能データベース

・名称変更版SAP DB:大企業クラスのリレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)機能が必要な「SAP R/3」環境やそのほかのアプリケーション向けの製品。2003年第4四半期に提供を開始する

 さらに両社は,MySQLとSAP DBの技術をベースに,次世代の企業向けオープン・ソース・データベースMySQLを複数年かけ共同開発するとしている。「MySQLのモジュラ構造を生かしてMySQLとSAP DB間の相互接続性を確保することで,高性能なMySQLと高機能なSAP DBとのあいだで移行が容易になる。その上,両データベースを一緒に利用するアプリケーションの構築も可能となる」(MySQL社)

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