米国電気電子学会(IEEE)が,標準的なEthernetケーブルを介した電力供給を実現するための仕様「802.3af-2003」を承認した。ネットワーク・ケーブルを介したデータと電力供給技術を手がけるイスラエルのPowerDsineが,米国時間6月23日に明らかにしたもの。

 PowerDsine社によると,802.3af-2003は6月12日にIEEEの審議会「IEEE Standards Board」から承認を受けており,7月11日までには標準規格として公表される予定。

 1999年の「802.3 Working Group」立ち上げや「802.3af Task Force」の活動に関わったPowerDsine社は,これまで,VoIP電話機や無線LAN接続ポイントなど,100種類以上の端末装置の規格準拠テストを行っている。

 「802.3afは電力供給に関する,初めての世界的な標準規格となる。今後,数千におよぶ新製品が,同一のコネクタからEthernetの安定したデータ転送と電力供給を利用するようになるだろう」(802.3af Task Force議長のSteve Carlson氏)

 Ethernetケーブルを介した電力供給(PoE:Power over Ethernet)は,特にVoIP,無線LAN,IP Securityなどの分野ですでに広く採用されている。装置ごとの電源確保と電力ケーブルの装備が不要のため,「全体的な設置コストを最大50%節約できる」(PowerDsine社)。

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