米Oracleは,同社のERPスイート「E-Business Suite」をLinuxへ移行するための支援ツール「Linux Platform Migration Utility」を発表した。ロンドンで開催中のカンファレンス「AppsWorld」で,現地時間6月25日に明らかにしたもの。Oracle社は,「Linuxに移行して,コストを削減しながら可用性と拡張性を向上したい企業を支援する」としており,同ツールを7月より無償で提供する計画である。

 ユーザーはLinux Platform Migration Utilityを使って,現在使っているOralce社のアプリケーションを,どのプラットフォームからでもLinuxに移行できる。Linuxに移行する前のパッチとカスタマイズ内容がそのまま維持されるため,データベースの同期化や更新は不要という。

 またOracle社は,企業向けLinuxディストリビューションの統一を目指す団体UnitedLinuxおよび米Red Hatと協力し,Linuxと同社ソフトウエア向けの技術サポートを提供する。Oracle社と製品サポート契約を締結しており,なおかつRed Hat社もしくはUnitedLinuxの創設メンバー(米SCO Group,ブラジルのConectiva S.A.,ドイツのSuSE Linux AG,ターボリナックス)とサポート契約を結んでいる顧客を対象とする。

 Oracle社Applications Development担当副社長のRic Ginsberg氏は,「Linuxは優れた性能を低コストで提供できるOSだ。しかし,移行に何カ月もかかるようであれば,どんな企業でも尻込みしてしまう。Linux Platform Migration Utilityは,そのような企業が迅速にLinuxに移行するために用意したツールだ」と説明した。

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