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 米Palmは,米Handspring買収に関して,登録届出書(Form S-4)を米証券取引委員会(SEC)に提出した。Palm社が米国時間7月3日に明らかにしたもの。

 Palm社とHandspring社は,両社役員会が合併案の最終合意に達したことを6月4日に発表している。その際,Palm OS事業を手がけるPalm社傘下の米PalmSourceの完全独立についても最終承認を行った。

 Palm社は,Jeff Hawkins氏とDonna Dubinsky氏が1992年に設立したPDAメーカー。同社は1995年に米U.S. Roboticsに買収され,そのU.S. Robotics社を米3Comが1997年に吸収した。Hawkins氏とDubinsky氏は1998年に3Com社を離れ,Palmプラットフォーム対応PDA「Visor」を開発するHandspring社を設立。なお2000年には3Com社からPalm部門が米Palm Computingとして再び独立し,その後社名をPalm社に変更して現在に至る。現在同社は,PDA本体の開発などを手がけるPalm Solutions Group部門と,Palm OSの開発/ライセンシングなどを担当するPalmSource社に分かれ,PalmSource社の完全独立に向け準備を進めている。

 Palm社はHandspring社買収により,「伝統的なハンドヘルド機から無線対応PDAやスマートフォンなど,幅広いモバイル製品を提供すると同時に,運営効率を改善し,将来的な成長を目指す」としている。Palm社のブランド力と販売チャネルをHandspring社の「Treo」ファミリに利用する。経営に関しては,Palm社の経営陣と役員会に,Handspring社の幹部と役員を加える。

 Palm社とHandspring社は,PalmSource社の独立完了後に買収処理を開始する。Handspring社の株主は,Handspring社の普通株式1株当たり0.09株のPalm社株式を受け取る。この際PalmSource社の株式は受け取れない。これによりPalm社は,約1390万株(完全希薄化ベース)の普通株式を発行する。買収処理の結果,Handspring社の株主は新会社の約32.2%の株式(完全希薄化ベース)を保有することになる。Handspring社買収の手続きは,2003年秋には完了すると見込む。新会社は,2003年後半に社名変更を予定している。

 またPalm社とPalmSource社は,PalmSource社独立が両社にとって,「使命と焦点の明確化」「技術の変化と顧客のニーズへのより機敏な対応」「重要な市場へのより直接的なアプローチ」といったメリットをもたらすと説明している。

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