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 米MCI(旧WorldCom)は,巨額の会計詐欺を通じて投資家を欺いたとして,証券取引委員会(SEC)が同社を相手取って起こしていた民事訴訟に関して,同社の修正和解案を連邦裁判所が承認したことを米国時間7月7日に明らかにした。不正会計に絡む和解額としては過去最大規模の7億5000万ドルとなった。同社は現金5億ドルとMCI株2億5000万ドル分を支払う。

 約110億ドルに膨れ上がった不正会計が引き金となり,債権者や株主は200億ドル以上の損害を被った。最終和解案により,債権者や株主は計7億5000万ドルの補償金を受け取るが,この額は,当初の和解案に含まれた5億ドルよりも50%多い。

 同民事訴訟において,MCI社は株主に現金5億ドルを支払うことで5月に和解合意していたが,同社はこれに株式2億5000万ドルを加え,制裁金を7億5000万ドルに増額することを提案していた。

 5月の和解案から,後に2億5000万ドルの株式が追加されたのは,Rakoff連邦地裁判事が従来の和解条件に懸念を示していたことが要因と考えられている。全体の3分の1にあたる2億5000万ドルについては,株主がMCI株で受け取ることになる。

 「和解条件は公正かつ適切なばかりでなく,こうした困難な状況において得られる成果としては最善のものとなった」(Rakoff連邦地裁判事)

 今回の和解条件は米破産裁判所からの承認を得る必要がある。承認が得られた場合、SECの同社に対する訴訟が解決することになる。

 同社は,現在連邦破産法11条の適用下にあり,今秋,米破産法の下の保護プロセスから独立する予定。

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