ドイツのSAPが現地時間7月28日に,開発部門の組織編成を発表した。「顧客のニーズに応え,競争力を維持し,戦略的目標を達成するため」(SAP社),新たに三つのビジネス・ソリューション・グループ(BSG)を形成した。

 三つのBSGでは,既存の特定業界向けソリューションの開発チームと,CRMやSCMといった総合的ソリューションの開発チームを組み合わせる。各BSGに,ソリューション管理チームとアプリケーション開発チームを設ける。Executive BoardメンバーあるいはExtended Management Boardメンバーが,各BSGを率いる。

 1社の顧客に対し,すべてのSAP社製品を単一のBSGから提供する。プロジェクトに関わる部門の数を絞り込むことで,「より効率的に顧客のさまざまなニーズに応えることができる」(SAP社)としている。

 今回発表した三つのBSGは以下の通り。

・「BSG Manufacturing Industries」:
 責任者はExecutive BoardメンバーのClaus Heinrich氏。製造や流通業界向けの開発チームと,SCMおよびPLM(product lifecycle management)開発チームを組み合わせる

・「BSG Services Industries」:
 責任者はExtended Management BoardメンバーのPeter Kirschbauer氏。サービス業界向けの開発チームと,CRM開発チーム,「Global Customer Development Services」部門を組み合わせる

・「BSG Financial and Public Services」:
 責任者はCEOのHenning Kagermann氏。金融サービスや保険,公共サービス業界向け開発チームと,人材管理,財務,企業向けリソース・プランニング開発チームを組み合わせる

 また同社は,「Application Platform & Architecture(AP&A)」グループの新設も,同日明らかにした。Executive BoardメンバーのPeter Zencke氏が率いる同グループは,同社の企業向けソリューション・アーキテクチャ「Enterprise Services Architecture(ESA)」を推進し,各BSGの迅速なソリューション開発と構築を支援する。再利用可能なソフトウエア・コンポーネントを開発し,世界規模の研究開発活動を合理化する。

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