米Nextel Communicationsと米Sprintは,携帯電話機買い替えの際に事業者に関わらず同一番号を保持できる番号ポータビリティ制度(LNP:Local Number Portability)について合意に達した。両社が米国時間9月29日に発表したもの。

 非系列事業者どうしが無線LNPに関するサービス・レベル契約(SLA:Service Level Agreement)を結んだのは,「今回が初めて」(両社)という。

 米連邦通信委員会(FCC)は2003年11月24日から無線LNPを事業者に義務づける予定であり,これによりユーザーは携帯電話の番号を変えることなく事業者を乗り換えることができる。

 SLAは,サービス・プロバイダ間の番号移行手続きを簡素化し,消費者が簡単にキャリアを変更できるようにするための契約。FCCは移行する番号に関する情報のやり取りや,手続き期間について何も規制を定めていないため,「Nextel社とSprint社が業界の先例を作った」(両社)としている。

 Nextel社とSprint社は,それぞれ内部のシステムと事業プロセスの準備を進め,11月24日までに無線LNP手続きのテストを実施する。

 なお両社は今年初めより,無線と有線事業者間のSLA締結に関して積極的に取り組んできたが,「FCCのガイダンスがないため,極めて困難であることがはっきりした。特に有線事業者は,FCCが定めていない新たな条件を課そうとしている」(両社)。

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