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 米Texas Instruments(TI)が米国時間10月20日に,2003年第3四半期の決算を発表した。売上高は25億3300万ドルで、前期比8%増,前年同期比13%増となった。好調な半導体事業が売上高の成長を後押しした。純利益は4億4700万ドルで、1株当たり利益は25セント。なお、これには米Micron Technologyの株式売却益が含まれる。前年同期の純利益は1億8800万ドル、1株当たり利益は11セントだった。

 Semiconductor部門の売上高は前期比10%増,前年同期比16%増。無線市場およびデジタル民生電子機器市場に向けたDSP(デジタル信号処理)製品と,高性能アナログ製品の需要拡大が貢献した。第2.5世代(2.5G)無線モデムとOMAPアプリケーション・プロセサが成長し,無線市場における売上高が前期比22%増,前年同期比30%増となった。広帯域市場における売上高は,TI社のマルチモード無線LAN製品の人気の高まりとDSLの普及が追い風となり,前期比11%増,前年同期比74%増。アナログ製品市場の売上高は前期比7%増,前年同期比6%増。DSPによる収入は前期比22%増,前年同期比37%増だった。

 Sensors & Controls部門の売上高は,前期比7%減,前年同期比2%増。Educational & Productivity Solutions(E&PS)部門は前期比13%増,前年同期比2%減となった。

 また第3四半期は,リストラ関連費用として5600万ドルを計上したほか,米Radia Communicationsの買収に伴い,控除対象とならない研究開発費2300万ドルが発生した。

 当期の営業利益は2億4900万ドルで,売上高の9.8%を占めた。前期と比べ1億2400万ドル,前年同期と比べ1億4000万ドル増加した。なお粗利率は40.7%で,前期比3.2ポイント増,前年同期比3.6ポイント増だった。

 当期の受注額は26億6200万ドルで,前期比15%増,前年同期比26%増。そのうち半導体の受注が22億9500万ドルを占め,前期比21%増,前年同期比29%増だった。

 TI社会長兼社長兼CEOのTom Engibous氏は,「当社は半導体業界が低迷している間も,製造技術の向上と研究開発への投資を怠らなかった。このため市場が回復した現在,売上高と粗利率が伸び,好業績を達成できた」と説明した。

 またTI社は第4四半期に関して,以下のように予測している。売上高は24億9000万~27億ドル,1株当たり利益が14~19セントの範囲内。各部門の売上高については,Semiconductor部門が21億8500万~23億6500万ドル,Sensors & Controls部門が2億3500万~2億5500万ドル,E&PS部門が7000万~8000万ドルとみる。またリストラ関連費用は約1500万ドルになる見通し。

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