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 米Gartnerが米国時間10月20日に,IT支出に関する予測分析を発表した。同社会長兼CEOのMichael Fleisher氏は,「IT支出の大幅な回復は2004年になる」とみている。

 同氏によると,装置の買い替えや新技術の導入を予定している企業IT管理者が増えているという。オープン・ソース・ソフトウエアや無線通信の進歩によってもたらされる新たな商機の獲得と,効率性の向上が主な目的だ。

 IT支出の回復は,2005年から2006年にかけてゆっくりと進む。その頃,いくつかの先進的な技術が誕生し,IT管理者は画期的な手法でビジネス・プロセスの効率性や利益性を高めることができるようになる。これにより,IT支出がさらに増加する。

 「2006年は2003年と比べてだいぶ様相が変わる。ちょうど,2003年と1999年を比べてみるのと同じように。企業を収益性を守ることから,成長を促進する体制に変わりつつある。コスト削減は引き続き重要だが,CIOにとって最優先課題ではなくなるだろう」(Fleisher氏)

 Fleisher氏は,企業の責任者,CEO,CIOなどが,自社強化のために今後注力するであろう主な技術を四つ挙げている。すなわち,安全性の高い無線ブロードバンド,超低消費電力の常時接続対応モバイル機器,信頼性が高く廉価なオンデマンドのコンピューティング・インフラ供給,サービス指向型ITアーキテクチャへの移行だ。「これらの新たな技術に関するスキルを備えたITプロフェッショナルが,引く手あまたになることは間違いない」(同氏)

 過去3年間にIT支出は下降したが,先見の明がある企業はいくつかの基本方針を適用し,中核となる事業戦略への効率的な予算割り当てとプロジェクト遂行を図っている。その基本方針とは主に以下の通り。

・戦略的にあまり重要ではない技術部門の業務をアウトソーシングする

・ストレージやネットワークなど,中枢となるITインフラのさまざまな要素を標準化する

・利用しているベンダーの数を絞り,個別の技術をまとめて,IT管理の向上を図る

・アウトソーシングの契約規模にかかわらず,IT戦略プランニングおよび構築の職務は自社で管理する

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