米Sprintは,企業電子メールやカレンダにリモート接続できる「PCS Business Connection Enterprise Edition」の機能を強化するオプション「Server Solution」を提供する。同社が米国時間10月21日に発表した。新しいオプションにより,企業はファイアウォールの後ろに置くサーバー上にPCS Business Connectionを配備できるようになる。同オプションは,同四半期の後半に提供開始する予定。

 同サービスにより,同社の全米PCS Networkのどこからでも携帯電話機「PCS Phone」,スマート・デバイス「PCS Vision」,無線接続したPDA,ラップトップを通じてMicrosoft Exchangeの企業電子メールにアクセス可能になる。

 同製品により,さまざまなデバイスからアクセス可能になるが,デスクトップ・ソフトウエアやクレードルによる同期は必要ない。添付ファイルを持つ電子メールへのリアルタイム・アクセスのサポート,企業の共有ドライブ上にあるドキュメントへのアクセス,カレンダ,企業と個人のコンタクトを含む個人情報管理(PIM)機能も提供する。

 「モバイルの電子メール・アクセスは,もはや幹部社員だけに与えられるぜいたくではなく,大半の時間を机から離れて働く多数のモバイル・ワーカーにとって真の生産性ツールとなっている。PCS Business Connection Enterprise Edition向けのサーバー・ベースのソリューションは,企業全体でワイヤレスの電子メール・アクセスの配備を望む企業顧客にコスト効率の良いオプションを提供する」(同社PCS部門ビジネス・マーケティング副社長のPhil Bowman氏)

 同製品は,Microsoft Exchange 5.5,2000サーバーのユーザーをサポートする。企業は,同製品をNT,またはXPサーバーにインストールして利用できるため,専用サーバーのコスト,関連ソフトのライセンス使用料は必要ない。既存のWindows管理ツールを通じてシームレスに監視ができるため,IT社員のトレーニングの必要性も最小限に抑えられる。

 同製品は,Palm機とPocket PCデバイス上でエンド・ツー・エンドの128ビットAES暗号を提供する。Server Solutionにより,企業の管理者はセキュリティ・ポリシーを設定してアプリケーションへのアクセスを制限できる。セキュリティを強化するために,VPNとフレーム・リレーなどの接続オプションも選択できる。また,企業のファイアウォールの外において,データがサードパーティのサーバーを通じて複製されることはない。同製品は,Webベースの管理システムも利用しているため,モバイル・デバイスが紛失,盗難にあった場合に,管理者はリモートからすべての企業データを削除することができる。

 従業員10人規模向け最小設定の月間サービス料金は,ユーザー1人あたり10ドル。無制限にデータ使用ができるプランは,デバイスによって料金が異なるが月額15ドルからの提供となる。

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