米IBMは,デスクトップ環境の管理を簡易化する企業向けサービス「WorkPlace」を米国時間11月4日,発表した。パソコン,プリンタ,コピー/ファクス機器などの購入と保守を一括管理するサービスで,「企業は関連コストを最大30%削減できる」(IBM社)としている。

 デスクトップ環境で利用する機器がここ数年,指数関数的に増加しており,その管理にかかる時間とコストも増えている。IBM社の狙いはWorkPlaceを通じて,パソコンやプリンタといったフロントエンド・システムを管理するアウトソーシング・サービスの提供にある。

 企業は契約を結んだ機器について,従業員1人当たりの月額料金を支払い,IBM社にそれら機器の保守と管理を委託する。米メディア(CNET News.com)によると,従業員1人当たりの月額料金は60ドルから。ただしこの料金は利用するサービスの種類によって大きな幅があるという。

 米調査会社のMeta Groupは,企業におけるデスクトップ環境の保守/運用費が,ITコストの80%を占めると見積もっている。例えば,平均的なデスクトップ環境の年間管理費は,1ユーザー当たり2000~5000ドルかかるという。

 「多くの企業は,パソコン,プリンタ,コピー機やモバイル・デバイスなど,一見安価に思われる機器も保守や運用に思わぬコストがかかることに気付いていない」(IBM社IBM Global Services部門Strategic Outsourcing担当副社長のTony Martinez氏)

 WorkPlaceは,以下の4サービスで構成する。

(1)Client Advantage:ノート・パソコン「ThinkPad」,デスクトップ・パソコン「ThinkCentre」,IBM社製プリンタ,ヘルプデスク・サービスを月額料金と引き換えに提供する。

(2)Output Management:印刷/出力デバイスを統合して,社内のコピー・センターの数と規模を縮小する。企業は印刷/出力枚数に応じて使用料を支払う。

(3)Consulting & Implementation:各社のニーズにあったシステムとコンサルティング・サービスを提供する。

(4)Wireless & Mobility:PDA(携帯情報端末)などのモバイル機器を,社内のITインフラに統合して管理する。

 米メディア(InfoWorld)によると,Workplaceは現在,北米,アジア太平洋地域,欧州で試験的に提供中。今後数カ月間に,全世界で本格サービスを開始する予定だという。

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