米VeriSignと米Telespree Communicationsは,共同で「Self-Service Set-Up」を米国時間11月24日に発表した。同製品により,顧客が新しく購入した無線デバイスからワイヤレス番号ポータビリティ(WLNP)要求を送り,デバイスを使って自動的にアカウント,デバイス,プランのセットアップ・プロセスを完了できる。そのため,無線通信事業者は,顧客獲得コストを削減できるという。

 Self-Service Set-Upは,通信事業者の既存のプロセスとバックエンド・システムに統合させるネットワーク・ベースのソリューション。ユーザーが無線デバイスを購入後に電源を入れると,直ちに無線ネットワークに接続される。数値入力により,ユーザーはいくつかの簡単な質問に答えてユーザー・プロファイルを確定される。その後に,既存の携帯電話番号を新しいアカウントで利用したいか否かを質問される。同じ番号の利用を希望する場合には,その番号と以前の通信事業者名を入力すれば良い。

 通信事業者のバックエンド・システムとシームレスに作用することにより,Self-Service Set-Upは,アイデンティティの評価を行ない,顧客のサービス・プランを最適化するために詳細に渡る料金プランのオプションを提供する。このプロセスは,顧客サービスから人為的な介入無く自動的に行なわれる。

 サービス・プランの選択と同意に際して,Self-Service Set-Upシステムは,既存の電話番号,MINを通信事業者のOSS/BSSシステムに渡し,通信事業者の課金システムのアカウント設定を完了させ,購入した携帯電話機でこれまでと同じ電話番号が利用可能になる。

 Self-Service Set-Upは,デバイスを迅速かつ安全にネットワークにアクセスさせるTelespree社の「Intelligent Service Manager(ISM)」を採用している。また,OSSシステムに入る前にインテリジェントで,動的なユーザーインタフェース・セッションを行なうために「Secure Instant Wireless Access(SIWA)プロトコル」を採用している。VeriSign社は,数字だけで顧客を認証するアクティベーション・インテリジェンス・システムを提供する。

 FCC(連邦通信委員会)が新設した「電話番号ポータビリティ(Local Number Portability」制度)によって11月24日から実施され,携帯電話のユーザーは,電話番号を保持したままで通信事業者を変更できるようになった。米Intelliseekの調査によれば携帯電話ユーザーの42%がWLNP制度を認識しており,16%は自宅の固定電話の番号も携帯電話で利用できるようになることを認識していることが明らかになった。

 業界は,同制度を利用して通信事業者の乗り換えを行なうと推測される携帯電話ユーザーの割合は,1億5000万人中のおよそ1000万人ほどになると予測している。Management Network Group社は,携帯電話を利用していない人の中で600万人が自宅の固定電話の番号を携帯電話で利用することを検討する可能性があると推測している。

◎関連記事
米国で携帯と固定間の番号移行が大問題化,FCCは固定側の要求を却下
米国で始まる電話番号ポータビリティが招くのは大競争か大混乱か
「米家庭の半数弱が,番号保持制度を使った固定電話から携帯への移行を希望」,米調査
固定電話から携帯に切り替えても番号が変わらない,米国で事業者に義務付け

発表資料へ