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 Linuxの普及促進を目指す非営利団体Open Source Development Lab(OSDL)は米国時間11月26日,Linuxカーネル開発に関する理解向上を図る取り組みについて発表した。

 OSDLは,間もなくカーネル2.6の最終版をリリースするにあたり,「ユーザーがLinuxを信頼して使用できるよう注力する」としている。取り組みの第1弾として,ソフトウエア・コードからLinuxを構築する行程の簡単な図解を公開する。図は,同団体のWebサイトで掲載している。「カーネル2.6は,サーバーや電気通信分野だけでなく,デスクトップ・パソコンや民生電子機器などで,数千万人の人々が使うようになるだろう」(OSDL)

 Linuxカーネルは,作成者であるLinus Torvalds氏と,世界中の多数のソフトウエア開発者が構築する。I/O,ストレージ,ネットワークなどの各専門分野の技術的ノウハウを持つ開発者(「subsystem maintainer」と呼ぶ)が,申請されたコードの検証や調整などを行う。すべてのLinuxコードは,一般テスト向けにオンラインで公開する。subsystem maintainerが承認したソフトウエア・コードは,Torvalds氏かAndrew Morton氏のいずれかに提出される。Torvalds氏は開発中のカーネル,Morton氏はプロダクション・カーネル(一般向けにリリースするバージョン)を手がけている。最終的にTorvalds氏が,ソフトウエア・コードをLinuxに組み込むかどうか判断する。

 ちなみに米メディア(CNET News.com)の報道によると,「カーネル2.6のテスト版は,現在の2.6.0-test10が最終となり,深刻な脱線がない限り,年内に正式リリースとなる見通し」(Morton氏)という。カーネル2.6は,多数のプロセサを搭載したサーバーをサポートするという点が特徴。「カーネル2.4では,4個か8個のCPUで力が尽きそうになるが,カーネル2.6は最大32個に対応できるだろう」(Morton氏)

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