米IBMは,フランスのタイヤメーカーであるMichelinと10億ユーロ(約12億1000万ドル)規模の大口契約を結んだことを米国時間12月11日に発表した。同契約の期間は8年間で,同社は,Michelin社の北米と欧州におけるITインフラの管理,メンテナンスを一手に引き受ける。また,同社は同日,スイスの金融サービス会社のZurich Financial Servicesともアウトソース契約を締結したことを発表している。

 Michelin社との契約により,およそ600名のMichelin社の従業員が2004年第1四半期からIBM社の社員となる。IBM社は,Michelin社のITプロダクション・オペレーション,管理,ユーザー・サポート,技術サポート,サーバー,ワークステーション,PC,ソフトウエア,プロダクション・アプリケーションの配備といったIT業務を請け負う。

 Zurich Financial社との契約では,フロント・エンド・システムとソフトウエア・サポートを行なう。料金は,利用に応じて支払う方式となる。同契約では,Zurich Financial社全従業員6万4000人のパーソナル・テクノロジの統合と管理をIBM社が行なう。従業員は,欧州5カ国,米国,カナダで勤務している。Zurich Financial社従業員のうち約470人がIBM社に移籍する。

 IBM社によれば,Zurich Financial社は,デスクトップ,ラップトップ,ヘルプ・デスク・サポート,プリンタ,ソフトウエア・サポートの利用に応じて料金を支払う。Zurich Financial社はハード関連の諸経費が削減できるほか,事前の設備投資が必要なくなるという。

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