米Verizon CommunicationsとカナダのNortel Networksは,Nortel社のVoIP装置供給に向け暫定的な協定書(Letter of Agreement:LOA)に調印した。両社が米国時間1月7日に明らかにしたもの。これによりVerizon社は,「米国全土に敷設されている有線ネットワークのパケット・スイッチ化を加速させる」としている。両社は,数カ月以内にこのLOAを5年契約に更新する予定という。

 Verizon社はNortel社製装置の地域/長距離音声用有線ネットワークへの導入を,2004年後半より始める。これをベースにVerizon社は,「業界で最も包括的なVoIP/マルチメディア・サービスを米国全域の消費者および企業に提供する」(両社)。

 Verizon社は,Nortel社のキャリア向けVoIPソリューション「Succession」と「Multimedia Communications Portfolio」を,米国内のネットワークを刷新する際のバックボーンとして利用する。さらにVerizon社は,Nortel社のIPテレフォニ製品の米国企業向け販売も継続して行う。

 両社の主な合意内容は以下の通り。

・Verizon社のスイッチ装置を,Nortel社のソフトスイッチとVoIPに交換する。Verizon社は長距離ネットワークの拡張に,Nortel社製スイッチを使用する

・Nortel社は今後18カ月間,Verizon社に地域/長距離クラス4および5のVoIPスイッチを独占的に供給する

・Nortel社は今後18カ月間,Verizon社にVoIP/マルチメディア・サービス用インフラを独占的に供給する

・両社は,Verizon社の企業顧客をPVXからVoIPに移行させるため協力する。さらに,Nortel社の「Meridian PBX」システム1万3000台と「Norstar」システム15万台を,Verizon社の顧客に提供することを目指す

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[発表資料(Verizon社)]
[発表資料(Nortel社)]