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 米Sun Microsystemsは,ニューヨーク州ニューヨークで開催中のLinuxWorldで米国時間1月21日に,Linux対応ソフトウエアおよびハードウエア製品の拡充を図る方針を発表した。サーバー向けJavaシステム「Sun Java Enterprise System」,開発ツール「Java Studio」,AMD Opteronプロセサ・ベースのx86システムなどについて,Linuxへの対応計画や製品リリース予定を明らかにしたもの。さらに,開発者向けコミュニティ・サイト「java.net」でLinuxのコーナーを開設するという。

 Sun社がLinuxWorldで発表するLinux対応の柱は,(1)次世代デスクトップ技術,(2)エンタプライズ・ソフトウエア/ハードウエア,(3)開発ツールの3本。それぞれの概要は以下の通り。

(1)次世代デスクトップ技術:
 企業向けデスクトップ・パソコン用Javaシステム「Sun Java Desktop System」の次版を紹介する。そのなかで,デスクトップ設定,クライアント・システム「Sun Ray」上のLinux,Javaベースの3次元インタフェース「Project Looking Glass」(開発コード名)を制御するための,同システムの新機能について触れる。

(2)エンタプライズ・ソフトウエア/ハードウエア:
 2003年12月に出荷を開始した統合インフラ・ソフトウエア・ソリューション,「Sun Java Enterprise System」のデモンストレーションを行う。同ソリューションを使用すると,データセンターの構築/運用/管理作業を省力化できるという。さらに同社は,2004年後半にIntel XeonおよびAMD Opteronベースのx86サーバーでLinuxを利用可能とする計画も明らかにした。

(3)開発ツール:
 ドラッグ&ドロップでJavaアプリケーションを開発できる新ツール「Java Studio Creator」(開発コード名は「Project Rave」)に,Java Desktop SystemとJava統合開発環境(IDE)「NetBeans」を組み合わせた開発者向けデスクトップ・ソリューションについて説明する。NetBeansからエンタプライズ向けのJava Studioといったすべての開発ツールを,2004年末までにLinuxに対応させる計画も発表する。「Sun Java Studio Enterprise」とSun Java Studio Creatorは2004年なかごろに出荷開始する予定。Sun Java Studio Creatorのプレビュー版は同日より利用可能とする。

 また同社は同日,教育機関向けのデスクトップ・システム「Java Desktop System for Education」についても明らかにした。幼稚園から高校3年(12年生)までの教育を行うK-12と大学など高等教育機関向けのソフトウエアであり,同社では「低価格で,総合的な機能を備え,簡単に使えるエンタプライズ・クラスの安全なデスクトップ・ソリューション」と説明する。

 Java Desktop System for Educationは,Linux,デスクトップ環境GNOME,オフィス・スイート「StarOffice」,WebブラウザのMozilla,電子メール/スケジュール管理ソフトウエア,Java 2 Standard Editionで構成するクライアント・ソフトウエア。「オープンソースと標準技術をベースにしている」(同社)

 教育機関は,同ソフトウエアを1デスクトップ当たり1年間25ドルで利用できる。料金には,ソフトウエア本体のほか,メンテナンス/サポート/トレーニング・サービスを含む。同日より利用可能とする。

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[発表資料(Linux対応計画)]
[発表資料(Java Desktop System for Education)]