米AT&Tは,IP電話から「911番」への緊急通報を実現するソリューションの開発で米Intradoと提携した。AT&T社が米国時間1月27日に発表した。同機能は,AT&T社が今春から開始する消費者向けVoIPサービスで提供される。

 同社は,全米の主要都市において消費者向けVoIPサービスを2004年第1四半期から始める計画を12月に発表している(関連記事)。

 Intrado社の緊急通報サービス「VoIP Emergency Calling Services」により,AT&T社のVoIPユーザーからの緊急通報は,最適化されたルートで繋げられる。AT&T社は,緊急通報を同社のIPネットワークから公衆安全応答地点(PSAP)に送る。PSAPは,緊急通報を受けて,警察,消防署,医療関係者などを手配する

 AT&T社は,これまでにもVoIP製品に向けた次世代の緊急通報ソリューションの開発でIntrado社と協調してきた。ワイヤレスやVoIPなど新しい製品の提供にあたり,緊急通報技術の再設計,アップグレード,強化が必要になった。緊急通報の実現に向けてNENA(National Emergency Number Association)などの業界団体とも協調している。

 同社は1997年から米国の一部企業顧客に対しVoIPサービスを提供しており,数100社が利用しているという。同社は,2004年に企業向けVoIPサービスの範囲を全世界に拡大する計画を発表している。

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