カナダのCorelは同社のXML事業であるXMetaL部門の全資産を,米Blast Radiusに売却する。両社がカナダで現地時間2月6日に明らかにしたもの。手続きは数日中に完了する見込み。ただし両社は,売却金額など詳しい取引条件については明らかにしていない。

 XMetaL部門は,同名のXMLオーサリング・ソフトウエア「XMetaL」の開発などを手がけているグループ。同ソフトウエアを使うと,“妥当なXMLコンテンツ”の作成を簡素化し,WWW/印刷物などさまざまなメディアへの情報配信作業を合理化できるという。

 一方Blast Radius社は,XMLベースのコンテンツ・コラボレーション製品を開発/販売する企業。「Blast Radius社は当社とXML製品を共同提供するため,長年XMetaLチームと開発/統合作業を行ってきた。したがって,XMetaL製品をさらに発展させるにあたり(売却先として)当然の選択だ」(Corel社CEOのAmish Mehta氏)

 今後のXMetaLに対する取り組みについて,Blast Radius社CEOのGurval Caer氏は「サポートと開発を継続させ,XBRLなど将来登場するXML標準にも対応する」としている。

 「この数カ月のあいだ当社は,『CorelDRAW Graphics Suite』『WordPerfect Office』といった看板ソフトウエアへの集中度を高めるために,断固とした対策をとってきた。XMetaL部門売却の決断により,製品開発とサポートを続けることで顧客の資産を保護でき,我々の一番の懸念が解消する」(Amish Mehta氏)

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,2003年にCorel社はベンチャー・キャピタル会社に9800万ドルで買収されて上場廃止となっており,現在再建に向けた処理を進めているという(関連記事)。

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