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 フィンランドのF-SecureとスペインのPanda Softwareは米国時間2月9日に,新たなワーム「Doomjuice」について警告を発した。大量の電子メールを送信するワーム「Mydoom.A」に感染しているWindowsマシンを標的にするが,電子メール経由では拡散しない。

 Doomjuiceは,Mydoom.Aが作成したバックドアを利用する。インターネット・アドレスをランダムにスキャンし,バックドアが開いているマシンを探す。標的となるマシンを見つけると,自身を送りつける。

 感染すると,以下のレジストリ・エントリを追加する。

HKEY_LOCAL_MACHINE SOFTWARE Microsoft Windows CurrentVersion Run "Gremlin" intrenat.exe

 Systemディレクトリに自身の複製「intrenat.exe」(36,864バイト)を作成し,「sync-src-1.00.tbz」ファイル(28,569バイト)をWindowsディレクトリ,Tempディレクトリ,System ディレクトリおよびC:ドライブに植え付ける。sync-src-1.00.tbzファイルにはMydoom.Aのソース・コードが含まれている。

 このことから,Panda Software社とF-Secure社は「DoomjuiceとMydoomには同じ作成者が関わっている」と推測する。「警察当局はMydoom.A作成者を捜索している。オリジナルのソース・コードを持っていれば,それが作成者の証拠になる。しかし(Doomjuiceにより)今や数万人のユーザーが,気づかないうちに,ソース・コードをマシンのハード・ディスクの中に保持している。それが,Doomjuiceを放った理由だ」(F-Secure社Anti-Virus Research部門ディレクタのMikko Hypponen氏)

 Doomjuiceは,2月8日以降,米MicrosoftのWebサイト「www.microsoft.com」に対するDDoS攻撃を仕掛けるようプログラムされており,攻撃終了期限は設定されていない。F-Secure社によると,すでに世界規模で,同サイトへの攻撃が始まっているという。同サイトは,2月9日の早い時間帯にサービス停止に陥ったが,その後回復している。

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「1月はMydoomが猛威,巧妙化するウイルスに気をつけろ」──IPA

[発表資料(F-Secure社のプレス・リリース)]
[発表資料(Panda Software社のプレス・リリース)]