米Sun Microsystemsは,米Hewlett-Packard(HP)の顧客獲得を狙ったプログラム「HP Away」を強化した。Sun社が米国時間2月25日に明らかにした。プログラムの強化により,HP-UXユーザーのSolaris OS環境への移行を支援する。

 2003年にHP社は,同社のUNIX OS(HP-UX 11i v3)のリリースを2005年まで延期することを発表している。Sun社は,HP AwayプログラムをHP-UXとその他のUNIXバージョンのユーザーに拡大した。HP-UXはPA-RISCプロセサに対応しているが,HP社はIntel社のItaniumプロセサへの移行を図っている。

 同プログラムは,Solaris OS環境への移行コンサルティング・サービス,ファイナンシングなどを提供する。12~18ヶ月以内にデータ・センターの統合,新しいシステムの配備を検討している企業,また,現在のIT投資を確保したいと考える企業をテーゲットにしている。

 Sun社によれば,現在PA-RISC/HP-UXユーザーは世界に27万人以上存在する。同社は移行を進める理由として,新版HP-UXのリリースが延期されて開発マップが明確でない点,Solaris OSがSun社の提供するすべてのシステムとサードパーティの主要システム上で利用できるが,HP-UXはHP社の製品でも利用できないものがあることなどを挙げている。また,リリースが1年延期されたHP-UX 11i v3で予定されるクラスタリング,パーティショニング,ファイル・システム機能は,すでにSolaris OSで提供しているという。

 同プログラムは,これまでHP社の「AlphaServer」製品を利用している顧客が対象だった。2003年にHP社がAlpha/Tru64システムのサポート打ちきりを発表したことを受けて,Solaris環境への移行を促進するために前年7月に開始された。同社は,現在までに同プログラムを通じて80以上の企業が,Alpha/Tru64プラットフォームからSun社のシステムに移行したことを明らかにしている。

 現在,UNIXサーバ市場は,ハイエンドの64ビット・プロセサを搭載するHP社,Sun社,IBM社のシステムが支配している。しかし, Intel社とAMD社がOpteronやXeonなど広く普及しているx86プロセサに64ビット機能を追加しているため,Sun社は戦略が変わりつつあるとしている。

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