米IBMは,進行中のサプライ・チェーン改革構想の一環として米E2openが提供するプロセス管理ソフト「Multi-Company Process Management」を採用する。同社が米国時間3月1日に発表した。同ソフトは,供給/需要におけるサプライヤとの協調プロセスを管理するもの。

 IBM社は,製造,フルフィルメント,サプライ・チェーンの物流管理において多くのサプライヤに依存している。ハードウエア調達は,IBM社の製造に関わる年間調達経費の85%以上を占めており,2003年には20億を超える部品を注文している。

 同社は,E2openとの協調によりサプライヤの在庫や供給オペレーションが理解しやすくなるため,調達活動の予測,サプライヤの在庫レベルの監視,例外の予測,補充サイクルの自動始動により顧客ニーズの変化に迅速に対応できるようになる。また,同社のソフトウエアによりサプライ・チェーンを通じて供給の混乱を最低限に抑えるとともに余剰在庫の削減も可能になる。そのため,サプライ・チェーンにおける業務効率の改善が期待されるという。

 同ソフトは,企業間電子商取引(B2B)の標準が利用され,WebSphereとDB2上に構築されている。サプライヤが既存のシステムとIBM社のサプライ・チェーンを安全に統合する手段として,「WebSphere Business Integration Connect」がオプションに認定されている。

 IBM社のサプライ・チェーンは,製品設計に始まり,見込み客の管理,顧客提案の作成,部品外注,調達,製造,顧客サービス,支払い請求,売掛金,アフター・サービスが含まれる。同社によれば,2003年にサプライ・チェーン管理を改善することにより70億ドルを超えるコスト削減に成功している。

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