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 自社の知的財産が「Linuxに流用されている」と主張する米SCO Groupは米国時間3月3日,自動車業界大手2社に対する訴訟について明らかにした。すでに米AutoZoneを特許侵害でネバダ州連邦地方裁判所に提訴しており,DaimlerChrysler社を契約違反でミシガン州オークランド郡巡回裁判所に訴える予定。

 SCO社は,AutoZone社が「当社占有のUNIX System V Linuxコードが含まれるLinuxを利用し,当社のUNIXに関する著作権を侵害した」と主張。AutoZone社に対し,SCO社の著作物の使用と複製を停止し,損害賠償を支払うよう要求している。

 DaimlerChrysler社については,「UNIXソフトウエア契約の規定の承諾書を提出することを拒否し,同契約の2.05章に違反した」(SCO社)とし,損害賠償を求める。ちなみに米メディアの報道(TechWeb)によると,DaimlerChrysler社もLinuxを使用しているが,SCO社は著作権侵害については触れていない。

 またSCO社は,2004会計年度第1四半期(2003年11月~2004年1月期)の決算を,同日発表した。売上高は1139万2000ドルで,前年同期の1354万ドルと比べて減少したが,「事前の予測と一致した」(SCO社)。純損失は225万3000ドル(希薄化後の1株当たり利益は16セント)で,前年同期の72万4000ドル(同6セント)から赤字が拡大した。

 売上高の内訳は,UNIX製品およびサービスの収入が1137万2000ドル,UNIX関連の知的財産権を管理するSCOsource事業の収入が2万ドルだった。

 なお同社は,2004会計年度第2四半期(2004年2~4月期)の売上高を1000万~1400万ドルの範囲と見込んでいる。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]