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 米IBMは,Linuxの促進に向けた取り組み強化について米国時間3月16日に明らかにした。Linuxの普及と中小企業の成長を支援する新しいパートナ,プログラム,奨励金制度などを拡充する。

 同日の発表には,新しい共同マーケティング向けの奨励金,「Value Network」形成による中小企業のLinuxソリューション実装支援,POWERプロセサ搭載のLinux製品向け奨励金などが含まれる。また,先ごろ発表した「NT-to-Linux-Migration Program」に向けて新しくパートナとになったセキュリティ企業,「Double Your Discount」プログラムに関しても明らかにしている。

 強化されたプログラムの概要は次の通り。

・Value Network向け奨励金
 Linux顧客のオールインワン・タイプのソリューションへのニーズに対応して,同社は前年,Value Networkを発表した。コンセプトは,ビジネス・パートナが集まってディストリビュータ,再販者,コンサルタント,インテグレータ,独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)で構成するネットワークの構築するというもの。ネットワークにより中小企業のLinuxソリューションの実装を支援する。

 Value Network形成を促進するために,同社はLeaders for Linuxに対する共同マーケティング・インセンティブを増額した。「Leaders for Linux」に認められたパートナは,前年の75社から2倍以上の200社に達している。Leaders for Linuxパートナは,主要4部門のソリューションに関するテレマーケティング・キャンペーンで5000ドルの奨励金が与えられる。また,POWERをベースとするLinuxソリューションには,7500ドル,Value Networkの一部としてソリューションが作成された場合には,通常の2倍にあたる1万ドルが支給される。

・Double Your Discountプログラム
 ビジネス・パートナは,Linuxで動作するIBMソフトウェアを販売したときに販売利益の60%が収益として認められる。これは,パートナのLinuxソリューションへの投資増額の促進を狙ったもの。同プログラムを通じて提携するビジネス・パートナは2004年最初の2ヶ月で7倍以上に増加している。

・NT-to-Linux Migrationプログラム
 同プログラムは,Windows NTからLinuxへの移行を支援するもの。Microsoft社は,Windows NTシステムのサポートとセキュリティ・パッチの提供を2004年末に終了する。そのため,200万を越えるユーザーは移行戦略を準備しなければならない。IBM社は2004年に入ってから5万台を越えるWindows NTサーバーがLinuxに移行されたと推測している。

 同社が「NT-to-Linux Migration Program」を発表してから6ヶ月で,同プログラムに参加する企業は20社から45社に増加した。Linuxへの移行にはセキュリティが重要な問題となる。今回,セキュリティを手がけるTrend Micro社,Secure Elements社,BladeFusion社,Sourcefire社が新しいパートナとして加わった。

・ISV Advantageプログラム
 また,同社は先ごろISV Advantage Programの参加者が200社を超えたことを発表した。同プログラムに参加するISVは,Linuxの共同マーケティングで1万ドル,Linux販売の奨励金として最高2万ドルが支給され,世界15ヶ所のLinux Porting Centerを無償で利用できる。

 同日発表されたプログラムに関する詳細は,同社のWWWサイトに記載されている。

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