米Nemertes Researchが米国時間3月17日に,企業向けWAN(Wide Area Network)市場に関する調査結果を発表した。それによると,今後帯域幅に対する需要は年平均50~100%で高まり,状況によっては最大500%も増大するという。その要因の一つとしてNemertes社は,企業の従業員の87%が本社のビルや敷地から離れた場所で作業している状況を挙げる。

 そのほかの理由について,同社は,WWWサービスの普及,グラフィックスを使う大容量の音声/ビデオ/コラボレーション・アプリケーションの拡大,データ・センターの集約という動きも指摘する。

 「ほぼすべての企業が,より高速で大容量のネットワークを必要としている。ネットワークの運用効率を最大引き上げるためには非常に重要だ。ただし,帯域幅を増やすことが必ずしも最良の対策であるとは限らない」(Nemertes社主任調査役員のRobin Gareiss氏)

 同社は,「キャリアをうまく利用するか,成長しつつあるネットワーク最適化製品を検討して既存の帯域幅を活用するべき」とアドバイスする。「帯域幅を増やし続けることに対し慎重なIT担当者が増えており,帯域幅を生かしてトラフィックをより効率的に管理できるネットワーク最適化製品に対する関心が高まりつつある」(Gareiss氏)

 そのほかの主な調査結果は以下の通り。

・米Sprintが,調査対象の10項目中7項目で最高の評価を獲得した。

・T1速度以下のネットワークの場合,帯域幅最適化による投資効果は3~9カ月で得られる。73%の企業が最適化製品を「実際に使用している」または「導入を計画している」と回答した。

・重要度が高いWANアプリケーションは,電子メール(50%)とERP(39%)。

・企業の81%が,使用しているアプリケーションを「全部」または「一部」「ほとんど」WWWに対応させている。

・企業が固定遠隔アクセス・サービスにかける経費は,従業員1000人当たり年間46万ドル。そのうち47%を,障害対策に関する人件費が占める。

・WANサービスと給与計算が,IT予算全体の28%を占める。

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