「2004年1月にスパム対策法『CAN-SPAM Act』が施行されたにも関わらず,ここ数カ月間にスパムに関するネット・ユーザーの苦悩は増しており,電子メールに幻滅するユーザーが増加している」――米Pew Internet and American Life Projectがスパムに関する調査結果を米国時間3月17日に発表した。今回の調査は2月3日~3月1日に行われたもの。6月に実施した調査結果との比較も報告している。

 主な調査結果は次の通り。

・スパムが原因で電子メールの利用を減らしている電子メール・ユーザーは,6月の25%が29%に増えた。

・スパムの氾濫により電子メール全般への信頼性が低くなった,と回答したユーザーは,6月の52%から63%に増加した。

・大量のスパムのせいでオンラインの活動が不愉快で面倒なものになっていると感じている人は77%だった。6月の70%から増加している。

・スパムに関する法案が承認されて1月から施行されていることを知っていると回答した割合は42%だった。

・86%がスパムに関して何らかの苦悩を感じていると回答している。

「大半の電子メール・ユーザーは,米国初のスパム対策法から今のところあまり恩恵を受けていない。同法は,電子メールによるキャンペーンにおいて合法と違法の境界を明らかにするために立案されている。電子メール・ユーザーは,同法が施行されてからスパムが減少したとは感じておらず,悪化したという回答もあった」(同社ディレクタのLee Rainie氏)

 今回の調査により,ポルノ関連のスパムにおいてCAN-SPAM Actの効果が多少みられた。回答者の71%は今までにポルノ関連のスパムを受信したことがあると答えているが,同法の施行以降,25%はポルノ関連のスパムが減ったと答えている。増加したと答えている回答者も16%いる。56%は変化がないとしている。同法では,ポルノ関連のスパムは,アダルト・コンテンツが含まれることを件名で明確に記すことを義務付けている。

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