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 米Red Hatと米IBMは,64ビット・プロセサ「POWER4+」を搭載するサーバー「IBM eServer」に大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux v.3」を導入して提供するため,提携関係を強化した。Red Hat社が米国時間3月23日に明らかにしたもの。ただしIBM社は,現在のところ具体的な出荷計画などを明らかにしていない。

 これによりIBM社は,POWERプロセサ・ベースのeServer製品系列のサーバーを,Red Hat Enterprise Linux導入済みの状態で販売できるようになる。対象となるサーバーは,POWER4+を搭載する1ウエイまたは2ウエイのエントリ・レベルの製品から,32ウエイのハイ・エンド・システムと,ブレード・サーバー「IBM eServer BladeCenter」。

 POWERプロセサ・ベースのeServerにLinuxを搭載して出荷するのは,大手LinuxディストリビュータのなかではRed Hat社が初めてという。

 またRed Hat社は同日,2004会計年度第4四半期(2003年11月~2004年2月期)と通期の決算を発表した。同期の売上高は3700万ドルで,前期の3310万ドルに比べ11%増,前年同期の2590万ドルに比べ43%増。純利益は500万ドル(1株当たり利益3セント)で,前期は純利益410万ドル(同2セント)。前年同期の純損失30万ドル(1株当たり損益0セント)から黒字化した。

 通期の売上高は1億2610万ドル。前年の9090万ドルに比べ39%の増収。純利益は1400万ドル(1株当たり利益8セント)で,前年は純損失660万ドル(1株当たり損失4セント)だった。

 同社は,2004会計年度中に企業向けLinux製品を16万個販売したという。

 「2004会計年度の当社の業績は素晴らしく,売上高,キャッシュ・フロー,収益性を大きく伸ばすことができた。Red Hat Enterprise Linux導入の伸び率も予想を上回り,2005会計年度も成長が期待できる」(Red Hat社上級副社長兼CFOのKevin Thompson氏)

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[発表資料(eServerへのLinux供給)]
[発表資料(決算)]