XML関連の標準化団体OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)のメンバー企業7社が,Webサービス向けポートレット仕様「Web Services for Remote Portlets(WSRP)」の相互接続のデモンストレーションを行った。OASISが米国時間3月31日に明らかにしたもの。デモでは,WSRPを使うことで,ポータルごとに個別のポートレットをインストールする必要がなくなり,ポートレットを再利用できることも示した。

 WSRPは,2003年9月にOASIS標準(OASIS Open Standard)となった仕様(関連記事)。米Delphi GroupアナリストのNathaniel Palmer氏は,「WSRPに対応すると,ユーザーはコンテンツのライブラリと情報リソースを介してブラウジングするので,ポータルやほかのアプリケーションにプラグ・アンド・プレイで組み込める」と説明する。「情報とコンテンツ・リポジトリの整合性を損なうことなく,統合コストを大幅に削減できる」(同氏)

 7社が実施したデモでは,.NETを含む5種類のプラットフォーム上で動作しているコンテンツを,ローカル環境にあるポートレットと同じ方法で収集/相互接続できることを示した。また7社のうち米BEA Systems,米IBM,米Oracle,米Plumtree Softwareは,各社のポータル・サーバーに試験的に実装した「WSRP Consumer」を紹介した。

 「WSRPを使わないと,ポータル・ベンダー間の統合部分を手作業でコーディングする必要が生じる。WSRPによって,適切な管理者がポートレット・リポジトリを管理していれば,技術に詳しくないユーザーにも利用してもらえるリソースを提供できる」(IBM社のRich Thompson氏,同氏はOASIS WSRP Technical Committeeの議長を務める)

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