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 米IBMと米Applied Micro Circuits(AMCC)は,AMCC社がIBM社から組み込み用途向けプロセサ「PowerPC 400」シリーズの知的所有権と関連資産を買収することで最終的な合意に達した。両社が米国時間4月13日に発表した。買収金額は2億2700万ドル。取り引きは現金で行なわれ,同四半期中に完了する予定。AMCC社はIBM社から「Power Architecture」のライセンスも取得する。

 IBM社は,現在AMCC社に製品を供給しており,今後もAMCC向けにPowerPC製品の製造を継続する。今回の契約により,AMCC社は,IBM社のCMOSプロセスとシステム・オン・チップ(SoC)設計技術が利用できるようになる。また,IBM社は引き続きASIC(特定用途向けIC)やSoCなどカスタマイズされたロジック・チップの基盤として,PowerPC 400シリーズ組み込みプロセサ・コアの開発と利用を続ける。

 AMCC社は,今回の取り引きにより1株あたりの実質利益の増大を見込む。詳細は,4月20日の決算報告で説明される。

 「今回の買収は,AMCC社が現在提供しているWAN,ストレージ,IC製品と高い相乗効果をもたらす。長期的には,PowerPCコアを当社の既存のネットワーク・プロセス製品に統合することで,データ・センター,ストレージ,無線インフラ製品向けの通信プロセサといった市場におけるチャンスがもたらされるだろう」(AMCC社会長,社長兼CEOのDave Rickey氏)

 IBM社は,4月1日に広範な製品にPowerアーキテクチャを普及させる計画を明らかにしており,同アーキテクチャのライセンス供与や組み込むツールの提供予定を発表していた。

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