「2002年から2003年にかけて世界のほとんどの地域で通信キャリアの設備投資額が落ち込んだのに対し,アジア太平洋地域では4%増加して442億ドルになった」。米Infonetics Researchが米国時間4月14日に,キャリアの設備投資状況などに関する調査結果を発表した。それによると,2003年の投資額は,欧州では前年比15%減,北米では同22%減だったという。

 同社では,アジア太平洋地域の通信キャリアの2003年における売上高は前年に比べ13%増え,2004年はさらに13%増えると予測する。アジア地域のキャリアは売上高の20%を設備投資に費やしており,音声/光/アクセス集約などのデータ通信装置への投資を継続させた。「ただし,キャリアは財務状況を維持するため,売上高に対する設備投資の割合に注意を払っている」(同社)

 Infonetics Research社ディレクティング・アナリストのKevin Mitchell氏は,「アジア太平洋地域の通信キャリアによる設備投資は2004年に4%増える」と予測し,「これは,同地域で加入者が増えているため設備投資が続いていることの現れ」と指摘する。全体の状況については,「全地域で2004年の設備投資はほぼ横ばいとなり,北米は2%減,欧州は2%増となる」(同氏)と見込む。

 そのほかのアジア太平洋地域に関する主な調査結果は以下の通り。

・2003年の設備投資の81%を既存地域キャリアが占めた

・2003年第4四半期におけるDSL加入者数は2040万人で,ケーブル加入者の2600万人に近づいた

・2003年第4四半期時点のアクセス回線数は2億9700万回線

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