米Microsoft会長兼チーフ・ソフトウエア・アーキテクトのBill Gates氏が,ワシントン州シアトルで開幕したWindows Hardware Engineering Conference(WinHEC)の基調講演で,将来リリース予定のWindows向け機能などを紹介した。Microsoft社が米国時間5月4日に明らかにしたもの。米Hewlett-Packard(HP)と共同開発中の家庭向けプラットフォーム「Windows Home Concept(WHC)」やWindows XPの64ビット対応などについて触れた。

 WinHECは,同社が毎年行うWindows関連ハードウエア開発者を対象としたイベント。2004年の開催期間は5月4日~7日。初日の基調講演でGates氏は,同社が提唱している「シームレス・コンピューティング」の実現に向け,今後数年のあいだに投入する予定のハードウエアおよびソフトウエアを解説した。「ハードウエアとソフトウエアの相互作用が,消費者にシームレス・コンピューティングをもたらす。この環境では,生活に関係するあらゆるものが1つに結び付く」(同氏)

 WHCは,家庭のどこからでもエンターテインメントとコミュニケーションを楽しむための次世代ハードウエア/ソフトウエア設計。現在プロトタイプの段階にあるという。無線技術やブロードバンド接続,複数の高精細テレビ(HDTV)チューナーを統合。電話,電子メール/メッセージング,メディア配信をまとめ,家庭におけるコミュニケーションの中核となるプラットフォームとなる。

 「WHCは家庭における究極的な“デジタル・ライフスタイル”のハブとして機能し,魅力的な家庭向けエンターテインメント,メディア管理,コミュニケーションを提供する」(同社)

 同氏は,64ビット・アーキテクチャ対応OS「Windows XP 64-Bit Edition for 64-Bit Extended Systems」のリリース予定が2004年第4四半期であることも明らかにした。同OSには,エンド・ユーザー向け機能として最新版のDirectX API,「System Restore」「Windows Movie Maker 2」「Windows Messenger」「Windows Media Player」などの搭載を計画している。

 また同社は,「Visual Studio .NET 2003」および「Microsoft .NET Framework 1.1」で,米AMDの64ビット・プロセサ「Athlon」「Opteron」や米Intelの64ビット互換技術「Intel Extended Memory 64」への対応を強化するとした。

 同社は,次期版Windows「Longhorn」(開発コード名)の開発者向けプレビュ・コードについて,Longhorn用デバイス・ドライバ開発を開始する機器メーカーに更新版の説明を行った。

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