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 米Microsoftは,米Lindowsに対する新たな訴訟をオランダの裁判所に申し立てた。Lindows社が米国時間5月11日に明らかにしたもの。Microsoft社は,Lindows社のWebサイトの運営1日につき10万ユーロの罰金をLindows社に課すよう求めている。

 Microsoft社は2001年12月に,Lindows社の名称と同社の製品「LindowsOS」がMicrosoft社の登録商標「Windows」をまねているとしてLindows社を提訴。シアトル連邦地裁が,Microsoft社の略式裁判の請求を2003年1月に却下した。Microsoft社は控訴したが,本審理は延期されている。

 しかしMicrosoft社は,米国外の各国で「Lindows」の名称の使用禁止を要求する裁判を起こし,スウェーデンやオランダではMicrosoft社寄りの判決を勝ち取った。この対抗策としてLindows社は,「Lin---s」(Lindash)の名称でWebサイトを2004年2月17日に開設したが,3月12日にオランダ,ベルギー,ルクセンブルクでの営業中止を発表した。さらに4月13日には,OSの名称とWebサイトを正式に「Linspire」に変更し,「あえて製品名の変更に踏み切ったのは,世界各国で当社を提訴するというMicrosoft社の戦略に対抗するためだ」(Lin
dows社CEOの Michael Robertson氏)と語った。

 米メディア(InfoWorld)が報じたLindows社の説明によると,今回Microsoft社は「製品とWebサイトの名称は変更されたが,社名は変わっていないため,Webサイトの一部のページに表示されるLindows社の名称が,消費者を混乱させる」と主張しているという。

 なお,Lindows社は現在,LindowsとLinspireのいずれの名称でもオランダで製品販売を行っていない。Robertson氏は,「Microsoft社の行為は,同社が改善されていないことを証明している。同社は独占的利益を脅かす競合社をつぶすために,あらゆる手段を使うだろう」と非難した。

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