米SCO Groupが,UNIX製品の拡充と販売店向けサポート/トレーニング・プログラムの強化を米国時間6月15日に発表した。UNIXの新版「UnixWare 7.1.4」と組み込み用UNIX「Smallfoot embedded UNIX」の出荷を開始したほか,コラボレーション・サーバー「SCOoffice Server 4.1」,シングル・サインオン環境「Vintela Authentication from SCO(VAS)Release 2.6」,開発環境「OpenServer」の次版(開発コード名は「Legend」)の提供予定を明らかにした。

 各製品の概要は以下の通り。

・UnixWare 7.1.4:
 SCO社製UNIXの新版。対応ハードウエアの拡大,セキュリティ機能の強化,Webサービス対応,Java対応などを施した。Webサービス用フレームワーク「SCOx Web Services Substrate(WSS)」を用意し,既存のアプリケーションやデータベースにWeb経由でアクセスするためのツール/アプリケーション/インフラを提供する。「Small Business」「Base」「Business」「Departmental」「Enterprise」「Data Center Editions」という6つのエディションを用意する。価格は599ドルから

・Smallfoot embedded UNIX:
 組み込み用UNIX向けのツールキットで,POS端末,ゲーム機,ハンドヘルド機などの開発に利用できる

・SCOoffice Server 4.1:
 中小企業向けの電子メール/コラボレーション・ソリューション。電子メール用のセキュリティ機能を備え,ウイルスの侵入防止やスパムのフィルタリングなどが行える。会議の日程調整,アドレス帳やフォルダの共有,作業リストの管理など業務グループのメンバーがコラボレーションするための機能も提供する。Microsoft Outlookのほか,一般的な電子メール・アプリケーションやWebブラウザと連携可能。出荷開始は2004年7月の予定

・VAS Release 2.6:
 Kerberos暗号対応のシングル・サインオン環境で,各種UNIXおよびWindowsで利用可能。MMCスナップ・イン,クロス・フォレスト認証などにも対応する。出荷開始は2004年8月の予定

・Legend:
 従来の32ビット・インテル・アーキテクチャ(IA)に加え,64ビットIAにも対応する。出荷開始は2005年第1四半期の予定

 同社はUNIX製品の拡充とともに,販売店向けの新しい技術トレーニング,マーケティング・プログラムの提供も開始する。

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[発表資料(概要)]
[発表資料(UnixWare 7.1.4)]
[発表資料(SCOx WSS)]