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 米Microsoftが米Lindowsに対して起こしていた商標侵害訴訟で,両社が和解に合意した。Microsoft社が米国時間7月19日に明らかにしたもの。これにより,両社は米国および海外で起こしていたすべての訴訟を取り下げる。

 「この係争は,国際商標法の原則に基づき,当社の登録商標『Windows』を保護するためのものだった。今回の和解合意により,特許侵害の懸念が解消し,Lindows社が確実に(Windowsを連想させない)それ自身の名称で競争相手となることを喜ばしく思う」(Microsoft社コーポレート・バイス・プレジデント兼法務顧問代理のTom Burt氏)

 Lindows社CEOのMichael Robertson氏は,「今後数カ月のうちに,当社は『Lindows』の名称の使用を停止し,世界的に『Linspire』を社名と主要OS製品に採用する」と述べた。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,Microsoft社はLindows社に2000万ドルを支払い,Lindows社は9月14日までにすべての製品においてLindowsの名称使用を取りやめる。また,Lindows社は「lindows.org」「lindowsos.com」などの関連ドメイン名をMicrosoft社に譲渡する。ただし,「Lindows.com」および「Lindowsinc.com」は2008年7月15日まで使用が許可される。なお,この二つのドメインは,Linspireサイトにリダイレクトされる。

  Microsoft社は2001年12月に,Lindows社の名称と同社の製品「LindowsOS」がMicrosoft社のWindowsをまねているとしてLindows社を提訴した。しかしシアトル連邦地裁は,Microsoft社の略式裁判の請求を2003年1月に却下。Microsoft社は控訴を申し立てていたが,米第9巡回区連邦控訴裁判所は2004年5月にこれを棄却した。

 またMicrosoft社は,米国外の各国でLindowsの名称の使用禁止を要求する裁判を起こし,スウェーデンやオランダではMicrosoft社寄りの判決を勝ち取った。この対抗策としてLindows社は,「Lin---s」(Lindash)の名称でWebサイトを2004年2月17日に開設したが,3月12日にオランダ,ベルギー,ルクセンブルクでの営業中止を発表。さらに4月13日には,OSの名称とWebサイトを正式にLinspireに変更した。

 しかし最近では,オランダのアムステルダム地方裁判所が,「Lindowsという商標の使用方法のすべてがWindowsの商標を侵害するものではない」というLindows社の主張に同意し,Microsoft社に対して裁判費用の944ユーロをLindows社に支払うように命じている(関連記事)。

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