米Sybaseは米国時間8月16日,RFID(無線IC)ソリューションの開発を推進するプログラム「RFID Early Adopter Program」を発表した。企業,システム・インテグレータ,付加価値再販業者(VAR),OEMと協力して,企業向けRFIDソリューションの開発に弾みをつけるのが狙い。Sybase社によると,「同プログラムでは,年内にリリース予定のRFIDミドルウエアを利用する」。

 Sybase社が現在開発中のRFIDミドルウエアは,在庫/出荷/入荷を管理するサプライ・チェーン向けのリアルタイム・ソリューションや,アクティブ・タグ(電池内蔵型)およびパッシブ・タグ(電池非内蔵型)の開発/導入を簡易化することを目的としている。プログラム参加企業は,同社のRFIDミドルウエアにアクセスできるほか,戦略やデザインに関するセッションに参加したり,専用リソースを利用することが可能。

 同社のRFIDミドルウエアの主な特徴は次の通り。

・複数アプリケーションによるRFID関連データおよびデバイスへの同時アクセス

・社内システムにおけるRFID関連のビジネス・プロセスとデータを視覚的に統合

・RFIDリーダー(読み取り器),バーコード・スキャナ,センサー,コントローラの管理

・RFIDデータおよびコンテンツのシミュレーション

・RFIDストリーミング・データの収集と分析

・モバイル機器を含む企業のIT環境におけるデータ管理と分析

 Sybase社はまた,同プログラムの一環として米AeroScoutと提携したことを,同日発表した。AeroScout社のアクティブ・タグおよび「Real-Time Location System(RTLS)」を,Sybase社のRFIDミドルウエアと統合し,リアルタイムのモバイルRFID追跡ソリューションを提供する。

 Sybase社Worldwide Field Organization部門担当執行副社長のThomas Volk氏は,「モバイルRFID追跡ソリューションは,モバイル端末と無線LANを使った業務遂行を支援する,当社の『Unwired Enterprise』戦略を補完するものだ。企業は同ソリューションによって,リアルタイムでリソース情報を管理できるようになる」と説明した。

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