米AMDは,90nmルールのプロセス技術で製造したノート・パソコン向けプロセサ「Mobile AMD Athlon 64」(開発コード名は「Oakville」)の出荷を開始した。AMD社が米国時間8月17日に明らかにしたもの。同プロセサを搭載するパソコンは,数カ月後に利用可能となる見込み。

 製造プロセス・ルールを90nmに微細化することで,「同じ大きさのウエーハから製造できるプロセサ数が増え,結果的に生産能力が高まるなどのメリットがある」(同社)

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,90nm版Mobile AMD Athlon 64の平均消費電力は約31Wで,従来モデルに比べ約10%省電力化しているという。

 そのほかの90nm版プロセサについては,デスクトップ・パソコン向けプロセサ「AMD Athlon 64」を2004年第3四半期終盤に,サーバー用プロセサ「AMD Opteron」を2004年終わりごろ出荷開始する予定。

 さらに同社は,64ビット・アーキテクチャ「AMD64」ベースのデュアル・コア・プロセサを90nmルールで製造する計画についても発表した(関連記事)。同プロセサでは90nmルールとシリコン/絶縁膜構造(SOI)を組み合わせ,同プロセサに組み込み可能な高性能かつ低消費電力のトランジスタを実現するとしている。「90nmへの微細化によりトランジスタの集積度を高められるので,ダイ・サイズを大幅に増やすことなくプロセサ・コアのデュアル化やさまざまな改良が施せる」(同社)

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