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 米Sendmailは米国時間8月30日,スパム対策仕様「Sender ID」のテスト向けに,オープンソースのメール・フィルタ(milter)を発表した。Sendmail MTA(Mail Transfer Agent)のプラグイン・モジュールとして同社Webサイトで公開する。「電子メールの送信元認証の普及に向けた当社のパイロット・プログラム『Messaging Integrity Pilot Program』の一環としてメール・フィルタを公開する」(Sendmail社)

 Sender IDは,米Microsoftの電子メール認証に関する技術「Caller ID for E-Mail」を,米Pobox.com共同創業者のMeng Wong氏が開発した「Sender Policy Framework(SPF)」と統合した仕様。現在は,インターネットの標準化機関であるInternet Engineering Task Force(IETF)のワーキング・グループ「MARID(MTA Authorization Records In DNS)」が策定に取り組んでいる。Sender IDは,電子メールの発信元を確認することで,フィッシング,スプーフィング(なりすまし),スパムといった電子メール詐欺の防止を目的としている。

 Sendmail社は,財務や電子商取引に関連した文書など,機密情報を送信する企業に同メール・フィルタの試験運用を呼びかけている。「ISPや企業は受信メールの真偽を認証できるようになる」(同社)

 Sendmail社CEOのDave Anderson氏は,「近い将来,合法的な電子メールはすべて,認証を要求されるようになるだろう」と予測する。「そのためにも,さまざまな認証方法が共存できることが重要だ。パイロット・プログラムを通じて,Sender IDのメール・フィルタが現実の世界でも有用なことを実証したい」(同氏)

 なお,Messaging Integrity Pilot Programでは,各種送信元認証プロトコルと,既存の電子メール・インフラの互換性をテストする。現在利用されているさまざまな認証方法を,MTA,転送サービス,メール・ユーザー・クライアントなどと利用して,電子メールが問題なく認証されるかを評価する。

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