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 米Red Hatと米Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は,Red Hat社がAOL社の「Netscape Security Solutions」関連資産を買収することで最終合意に達した。Red Hat社が米国時間9月30日に明らかにしたもの。買収対象は,「Netscape Enterprise Suite」の派生技術である「Netscape Directory Server」と「Netscape Certificate Management System」。Red Hat社は両技術を,オープンソースを基盤とした企業向けアーキテクチャ「Open Source Architecture」の一部として6~12カ月後に提供開始する計画。

 Netscape Directory Serverは,アプリケーション設定,ユーザー・プロファイル,グループ・データ,ポリシー,アクセス制御情報をネットワーク上のレジストリに保管し,集中管理するLDAPサーバー。データの冗長性が非常に小さくなるので,各種管理作業の省力化につながる。ポリシーとアクセス制御情報は1つのディレクトリに保存して唯一の認証情報源として扱う,セキュリティも向上するという。

 Netscape Certificate Management Systemは,ユーザー認証用セキュリティ・フレームワークであり,通信のプライバシを守ることができる。パスワードと違って電子証明書は盗まれにくいので,ユーザーの身元確認をより安全に行うとともに,身元情報盗難も防げる。

 「(両技術をRed Hat社のアーキテクチャに組み込むことで)Open Source Architectureの全体でデバイスとアプリケーションを最適化でき,セキュリティや管理のしやすさ,業務の生産性が向上する」(Red Hat社)

 両技術の買収は,Red Hat社の2005会計年度第3四半期(2004年9~11月期)中に完了すると見込む。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Red Hat社は買収代金2050万ドルを現金で支払うという。

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