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 米Silicon Graphics(SGI)が,複数のIntel Itanium 2を搭載可能なLinuxベースの視覚化処理システム「Silicon Graphics Prism」を米国時間10月11日に発表した。価格は3万ドルから。既に利用可能となっている。

 がんの研究,災害対策,石油探索,自動車の安全性分析といった現実世界の現象を扱うアプリケーションは,大量のデータを処理する。そのため,現在の視覚化システムは多くの場合,データを小さく分割して演算する必要があり,処理に時間がかかるという。「Silicon Graphics Prismは総合的な視覚化システムで,Tバイト規模の複雑なデータをメモリー上で単一データとして扱えるよう設計した。その結果,データ内の複雑な関係を迅速に把握できるようになり,対象とする問題の理解が深まる」(SGI)

 最大512個のプロセサを搭載でき,確保可能な視覚化処理用パイプライン数は最大16本。同社は「現行の演算システムに比べ,視覚化処理能力は数倍もある」としている。

 また同社は,他システム用のアプリケーションをSilicon Graphics Prism上で動作させるため,米Transitiveの「QuickTransit」の提供も行う。QuickTransitを使用すると,MIPSプロセサとIRIX OSベースのSGI製システム用アプリケーションを,ソース・コード修正や再コンパイルせずそのままSilicon Graphics Prismで利用できる(Transitive社の発表資料)。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Silicon Graphics Prismの価格はプロセサ数によって異なり,2~8個のシステムが3万~15万ドル,8~16個が7万5000~15万ドル,16~512個が20万ドルからという。

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