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 米Cingular Wirelessは米国時間10月26日に,米AT&T Wireless買収に関して米司法省の認可が下りたことを明らかにした。Cingular社は予定通り買収手続きを進め,年内に取引を完了する予定。

 Cingular社はAT&T Wireless社買収の意向を2月17日に発表していた。今回米司法省が買収を許可する決定を下したことで,同省や連邦通信委員会(FCC)をはじめとする関連当局のすべての承認を得たという。買収総額は約410億ドル。AT&T Wireless社の株主は,AT&T Wireless社普通株1株当たり15ドルを受け取る。「4600万人以上の顧客を抱える米国最大の無線キャリアが誕生する」 (Cingular社)

 Cingular社は同社とAT&T Wireless社の両GSMネットワークを統合し,ユーザーがローミング料を支払うことなく双方にアクセスできるようにする。Cingular社およびAT&T Wireless社のサービス加入者どうしであれば,無制限で通話が行える。

 Cingular社社長兼CEOのStan Sigman氏は,「両社サービスの統合は,できるだけAT&T Wireless社のユーザーに影響を与えないようスムーズに進める。同ユーザーは,現在使っている携帯電話と価格プランを継続することが可能。その上,大規模なデジタル音声およびデータ・ネットワークにアクセスできる。当社は顧客が望む機能やサービスをさらに追加していくつもりだ。つまり,ユーザーは(合併により)メリットだけを得ることになる」と述べた。

 AT&T Wireless社買収に加え,最近米Triton PCSと交わした提携により,Cingular社の無線サービス提供地域は50州中49州となり,米国の上位100都市をカバーするという。

 ちなみに米メディアの報道(Networking Pipeline)によると,FCCは買収承認の条件として,16の市場で合併を実施せず,さらに6市場で資産の売却を行うよう求めている。計22市場は,オクラホマ州,テキサス州,ケンタッキー州,アーカンソー州,コネチカット州,ミシシッピ州,ミズーリ州,ルイジアナ州,マサチューセッツ州,テネシー州,ジョージア州,カリフォルニア州,ネバダ州,ノースカロライナ州の15州内の地域である。

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[発表資料(1)]
[発表資料(2)]