Unicode関連仕様の策定/推進を図る非営利団体Unicode Consortiumは,世界各地の言語における表記ルール(ロケール・データ)をまとめたレポジトリの新版「Common Locale Data Repository(CLDR)1.2)」と,ロケール・データ記述言語の新版「Locale Data Markup Language(LDML)1.2」を公開した。同団体が米国時間11月4日に明らかにしたもの。

 アプリケーションなどで複数の言語を利用するには,文字列を翻訳するだけでは不十分で,それぞれの地域に合った表記ルールを採用する必要がある。たとえば言語や地域が違うと,数値,日付,時刻,通貨の表記方法が異なったり,別の単位やソート方法を採用したりする。

 「現在ほとんどのOSや多くのアプリケーションは,各地の表記ルールに従うために独自のロケール・リポジトリを持っている。しかし,こうしたデータは不完全であり,(固有フォーマットなので)プログラム間の互換性がなく,対応レベルもまちまち」(同団体)

 CLDRは,共通のXMLフォーマットであるLDMLを用い,OSやアプリケーションで相互に利用可能なロケール・データを記述する。新版では232種類のロケール・データを定義し,72言語/108地域に対応した。

 さらに同団体は,現在63種類のロケール・データ(27言語/28地域)についても,正式仕様とするための検討を進めている。CLDRの次版である1.3は,2005年の早い時期にリリースする。CLDR 1.3に入れる新しいデータや不具合報告の提出は,2005年1月15日まで受け付ける。

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