米SBC Communicationsは,米MicrosoftのIPテレビ(IPTV)プラットフォーム「Microsoft TV Internet Protocol Television(IPTV)Edition」を使ったテレビ番組配信サービスの提供を開始する。両社が米国時間11月17日に明らかにしたもの。両社の契約期間は10年以上で,規模は4億ドル以上という。

 Microsoft TV IPTV Editionは,既存のIPブロードバンド・ネットワーク上で複数チャンネルのデジタル・テレビ・サービスを消費者に提供するための,ネットワーク事業者向けソフトウエア・プラットフォーム。標準(SD)および高品位(HD)映像に対応し,オンデマンド・プログラミング,デジタル・ビデオ・レコーディング,インタラクティブ番組ガイド(IPG)といった機能を提供する。

 同ソフトウエアには包括的なセキュリティ・システムがあり,複数の機器でコンテンツを扱う際の不正コピーなどを防ぐデジタル著作権管理技術を備えている。

 SBC社は,単一のネットワーク回線を使ってデジタル・テレビ番組を配信するほか,ビデオ,音声,データなどを扱うサービスも提供する。同IPTVサービスはIP接続可能な家庭内のテレビ,セットトップ・ボックス,パソコン,PDA,電話機で利用できる。接続する機器の台数に制限はない。

 「同サービスはテレビの視聴スタイルを変える。最終的に視聴者は,膨大なインタラクティブ・コンテンツのなかから好きなときに,好きな番組を選べるようになる」(SBC社会長兼CEOのEdward E. Whitacre Jr.氏)

 SBC社は,Microsoft TV IPTV EditionベースのIP対応テレビ配信システムを構築し,2004年6月から試験している。SBC社傘下の企業とMicrosoft社は実地試験を2005年なかごろに開始し,商用サービスを2005年終盤に始める予定。

 サービスのインフラには,SBC社の家庭向け光ファイバ・ネットワーク「SBC Project Lightspeed」を使う。SBC社は「同ネットワークの規模は2007年末に1800万世帯に達する」とみる。

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