米PeopleSoftの敵対的買収計画を進めていた米Oracleは,株式公開買い付けで60%以上の発行済み株式を取得したことを,米国時間11月19日に明らかにした。

 公開買い付けは東部時間11月19日24時に期限を向かえたが,その時点でOracle社はPeopleSoft社の発行済み株式の60%以上に相当する2億2870万2471株取得したという。これによりOracle社は,合併提案に合意するよう要求する書簡をPeopleSoft社役員会に送付した。

 Oracle社CEOのLarry Ellison氏は,「当社は,今週末(20~21日)にでも合併の最終合意を結ぶ準備ができている」と語った。

 Oracle社は11月1日に,「最善にして最終」(Oracle社)として,1株あたり24ドルの買付価格を提示し,買付期限を11月19日24時に延長した。しかしPeopleSoft社役員会は,株主に対してOracle社の公開買付に応じないよう勧告することを満場一致で可決。期限を目前に控えた11月18日に,Oracle社はPeopleSoft社株主に対して公開買付の受け入れを促す書簡を送ったことを明らかにしている。同社はその際,期日までに株式の過半数を取得できなかった場合は買収計画を撤回し,取得できた場合は「PeopleSoft社が行っている最後の制約(=ポイズン・ピル)を解除するようPeopleSoft社役員会あるいは裁判所に申し立てる」意思を示した。

 Oracle社は今回PeopleSoft社役員会に宛てた書簡の中で,「PeopleSoft社の株主,顧客,従業員のためにも,この問題を終結すべき時が来たと確信している」(Ellison氏)と述べ,PeopleSoft社役員会に対し,ただちにポイズン・ピルを解除すること,11月22日の市場開始前に合併の最終合意を発表する方向で話し合いに応じることを要請している。

 なおOracle社は,東部時間2004年12月31日午後6時まで公開買付を実施する。

 一方PeopleSoft社は11月20日に,Oracle社の買収提案に応じる意思がないことを明らかにしている。「当社役員会は会合を開き,Oracle社の敵対的買収計画について検討したが,これまでの結論と同様,Oracle社の提示額は不十分であり,当社の価値は1株あたり24ドルよりもはるかに大きいと断言する」(PeopleSoft社)

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[発表資料(Oracle社のプレス・リリース1)]
[発表資料(Oracle社のプレス・リリース2)]
[発表資料(PeopleSoft社のプレス・リリース)]