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 米PeopleSoftの敵対的買収計画を進めている米Oracleは,PeopleSoft社役員会の候補者4人について,米国時間11月24日に明らかにした。PeopleSoft社には,同社の2005年株主総会で4人を役員会候補に擁立する意向をすでに通知済みだという。

 Oracle社が挙げた候補者は,カリフォルニア大学ロサンジェルス校アンダースン・ビジネス・スクール教授のDuke K. Bristow氏,米KeyCorpの元上級執行副社長兼最高管理責任者(CAO)のRoger Noall氏,Laurel Crown Capital社マネージング・プリンシパルのLaurence E. Paul氏,ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院教授のArtur Raviv氏。

 株式の公開買付を行っていたOracle社は11月1日に,「最善にして最終」(Oracle社)として,1株あたり24ドルの買付価格を提示。期限を11月19日24時に設定し,「それまでに株式の過半数を取得できなかった場合は買収計画を撤回し,取得できた場合は「PeopleSoft社が行っている最後の制約(=ポイズン・ピル)を解除するようPeopleSoft社役員会あるいは裁判所に申し立てる」としていた。

 Oracle社は期日を迎えた時点で,PeopleSoft社の発行済み株式の60%以上に相当する2億2870万2471株を取得。これにより買収手続きの完了に向けて動き出し,合意を要請する書簡をPeopleSoft社役員会に送付した。しかしPeopleSoft社は11月20日に,Oracle社の買収提案に応じる意思がないことを明らかにしている。

 「株主の大多数が買収提案に応じる意志を示しているにもかかわらず,現在のPeopleSoft社役員会は株主の要望を妨害しようとしている。当社は,株主に選択の機会を与えるつもりだ」(Oracle社役員会会長のJeff Henley氏)

 これに対しPeopleSoft社は,コメントを同日発表した。「当社役員会は,1株当たり24ドルという提示額が当社の価値を大幅に下回ると判断し,Oracle社の提案を11月10日に断った。当社は大株主と幾度も話し合い,過半数の株主が当社役員会に賛同していることを確信した。今回の候補者指名は,Oracle社が不当な金額で当社買収を実現しようとするものだ」(PeopleSoft社)

 なお,Oracle社は過去にも上記4人に米PurchaseProの元CEOでVenture Capital Tech社社長のRichard L. Clemmer氏を加えた5名をPeopleSoft社役員会候補に擁立したが,今年3月の株主総会で敗退した。

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[発表資料(Oracle社のプレス・リリース)]
[発表資料(PeopleSoft社のプレス・リリース)]