無線ICタグ(RFID)に関する標準化団体の米EPCglobalが,無線インタフェースの勧告仕様「RFID UHF Generation 2」を承認した。EPCglobalが米国時間12月16日に明らかにしたもの。これにより,同仕様はEPCglobal標準規格となる。

 RFID UHF Generation 2はロイヤルティ・フリーで提供される。RFID関連メーカーの団体「Performance Team」が5月に,標準規格候補としてEPCglobalに提出した。標準化に向けた最終フェーズを11月に開始し,メーカーが開発した試作LSI,タグ,読み取り装置を使って試験を実施。12月初頭に試験終了を発表し,EPCglobalのBusiness and Technical Steering Committees(事業&技術運営委員会)が最終レビューを行っていた。

 EPCglobal UHF Generation 2では,エンド・ユーザーのコミュニティが設定した性能要件を満たす機能を定義している。60社以上の大手技術企業が策定に参加したという。同仕様に対応した製品は2005年前半に登場する見込み。

 同仕様は,標準ベースの製品の基盤となり,将来的に改善を加えていく予定。EPCglobalは,相互接続性の確率や対応製品のテストおよび実践的な開発を監督する。

 「RFIDおよび電子製品コード(EPC)技術の商用利用がいよいよ始まる。UHF Generation 2が標準規格となることにより,技術メーカーとエンド・ユーザーは,これらの技術を取り入れて事業を向上する手段を探し出すことができる」(EPCglobal議長のChris Adcock氏)

 なお,米メディアの報道(CNET News.com)の報道によると,同仕様は米Intermec Technologiesの特許技術を取り入れている可能性があるという。

 Intermec社によると,同社はRFID UHF関連の特許を125件以上保有している。同社はRFID UHF Generation 2の承認を讃える声明を12月17日に発表しているが,同時に「同仕様はロイヤルティ・フリーで提供されるが,UHF RFID対応製品がロイヤルティ・フリーだということではない。UHF RFID対応製品およびサービスは,当社の知的財産を使用するためのライセンス料を支払う必要がある」とコメントした。

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[発表資料(EPCglobalのプレス・リリース)]
[発表資料(Intermec社のプレス・リリース)]